★★★☆☆ 3期の悪評を引きずったもののリベンジは果たした
最強を掴め
大人気コンテンツの劇場版アニメ化。3期は色々と不満が残る出来で期待値は低かったが、本作は「思っていたより良かったけれど3期の課題を引きずってる」というのが素直な所感。史実のレースや実際の馬については知らないので割愛させて頂きます。
作風的にも近しいのか、レース部分はシュールさを忘れさせられるような作りだったシリアス要素に比較的振り目なRTTTと似たような構成。RTTTと比較すると単話×4回分のあちらと比べて要所要所の場面のメリハリは良かったが間延び部分もあってどっちもどっちというところ。シナリオの路線やキャラの第一印象はトプロ、作中のキャラの見せ方的にはポッケが1歩譲るといった感じ。
ポッケとタキオンが主人公、ライバルとしての立ち位置がよく描けていたのに対してマンハッタンカフェの菊花賞は思ったよりあっさり流されていたのが残念。というかレースパートの尺の使い方はカットが多かったウマ娘3期のデジャブ。
ギャグの比率は気持ち少なめだが微妙にノイズ。あとRTTT組はあっちだと序盤以降少なくなっていたオペの見せ場が増えたのは良かったが、トプロはともかくアヤベが若干ギャグキャラっぽく描かれているのが嫌だった。
クオリティだけならちょっと長いウマ娘3期のダイヤ回レベル。総合的にはRTTTより若干微妙な感じか?満足度は高いが物足りなさは残る。とはいえ3期が酷かったことを考えればこれでも健闘した方だと思う。