★☆☆☆☆ 面白みのある設定をかなぐり捨てライダー史に残る汚点と化した
通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!
平成仮面ライダーシリーズ10作の総決算として産み出された作品。門矢士が世界の破壊者ディケイドに変身し、多数の平行世界を旅し世界の崩壊を防ぐという内容で、本編とはまた違った設定や時間軸の仮面ライダー達と対決し時に共闘するという内容。
歴代仮面ライダーの力を利用して戦う戦闘スタイルは面白く、ディケイドは歴代の主役ライダーに変身しディエンドは配下として呼び出しつつ自分はインビジブルによる逃げを奥の手にして戦うという面白みのある戦法が特徴。作品の主題が歴代作のクロスオーバーなことを活かした設定と言えるだろう。後年のジオウに通じる点でもあり、過去作へのアプローチを行える点も良い。電王との親和性はとりわけ高く、電王映画関連でディエンド単体の作品まで作られる。
後半からは昭和ライダーやコラボ回でのスーパー戦隊へのフォーカスがなされる。それ自体はいいしブラック回はRXとBLACK2人の南光太郎の共演で胸熱だったが、話数の都合かそんなに昭和ライダーに触れられてなかった。戦隊回も必殺技でライナーフォームを虚仮にしたのは電王好きな自分としては許せない。しかも入れる必要自体そこまで感じないし、何より話数が…
放送体制の変更の弊害も受けて劇場版へ続くエンドをやられた上、劇場版は本編となんら関係ない内容だったという最悪のオチをかまして悪い意味で伝説になった駄作。アマゾン回?知らない子ですね…