★★★★★ 胸熱なシナリオと圧倒的な特撮技術がものを言う傑作
ご唱和ください、我の名を!
オープニングやゼットの独特なキャラがとにかく面白い。自称とはいえ大怪獣バトル世代ではセブンの息子でレオの弟子だったゼロもついに弟子を取る世代になったのだなと実感させられる。
不快感のない作風が見やすく、設定も分かりやすくシンプルに纏まっており、のめりこみやすさと作品としてのメリハリを意識したつくりで非常に見やすい。勢いを重視した内容で盛り上げるところはわっと盛り上げる、シンプルな作りだが描き方に熱意を感じられる。
戦闘スタイルも良く、アクションシーンの派手さももちろんのこと航空機などのサポートメカも参戦して戦うという、ハルキとゼットだけでなく、ストレイジも一丸となって戦ってる感が感じられる。最終回の戦闘で過去のウルトラマンの力を借りず、ウルトラマンゼットとしてデストルドスと戦う展開は胸アツ。
防衛組織であるストレイジのメンバーの掘り下げや活躍も描かれており、ウルトラマンとサポート要因の距離感を近くして描こうという姿勢が伝わってくるのも好感触。
過去作のネタが結構多く、ジャグラスジャグラー絡みに関してはウルトラマンオーブ履修前提な所もあるので、過去作の知識が必要なところは減点。
総合的に見れば満足できる点は多く、とても楽しめる作品。惜しむらくは過去作知識が多少なりとも必要になる点くらいか。