おーい、中島!アニメ見ようぜー!

主にアニメや遊んだゲームについてレビューする予定。作品データベース、あにこれからの転載に加筆修正を加えたものが多いです。主観での評価、褒める時は褒めるがこきおろす時はこきおろす。更新ペースは不定期、したりしなかったりします 書く内容は短評です 一応加筆修正はその時その時で気まぐれでやります。

ノブナガ・ザ・フール 短評

★★★☆☆ 魅力的な舞台設定や熱いノリに話しが振り落とされてる…

 

ザ・フール」(うつけ者)。

アクエリオンの監督、河森正治が原作脚本を務めている。河森監督のセンスが光るような雰囲気で、ダイナミックな横山劇伴と相まって迫力は凄まじい。瞬間風速で言うならバトルシーンと相まって最高クラス。

中世ヨーロッパと戦国時代、その他様々な時代を掛け合わせた世界観は非常に魅力的で、出てくるキャラも信念が感じられる良き人物が多く、魅力に溢れていた。ノブナガの真っ直ぐな性格やミツヒデの冷酷な決意は、不穏な気配を感じられながらもピリピリとした空気感と対比が印象的。その他ヒデヨシやヒミコ、レオナルドなど癖がありながらも魅力のある人物が多い。

一方でシナリオには難があり、カエサルの暴走と市を巡るゴタゴタがとにかく雑。カエサル以外の中世ヨーロッパのキャラも魅力がなく、カエサルやアレクサンダー等を除いてはなんか雑に死んでいたという印象。

あと、地味に気になっていたところは、遠景場面での手描き作画が若干怪しい。基本的に安定していたキャラデザも相まって人物のビジュアルは出来ていたとは思う。

叩かれてる割にはそれなりに良いと思えたがやはり相応に不満も残る。シナリオをもっと丁寧に描いて欲しかったとは思う。