★★★★☆ 初期作故の荒削りな部分が多いが、物語性とアクションの質は良くPS3黎明期にしては出来がなかなかのもの
天に昇る 龍が如く
龍が如く時代劇スピンオフの第1作。桐生一馬之介を名乗る宮本武蔵が過去の因縁や剣士としての戦いに身を投じる内容で、キャストの一部は龍が如く本編のキャラクター…と言いつつ伊達さん枠の伊東一刀斎には瓦刑事役の寺島進が起用されている。
ゲーム的な面白さはまあまあで、祇園の町の作り込みの深さ、爽快感溢れる二刀流での戦いが遊んでいて楽しく感じる。初期作品なのでシステム的には荒いところは多いが及第点は超えている。
シナリオも初代龍が如く的なノリを踏襲しており、罪を被り逃げ延びることとなった(武蔵の場合はそれに加えて堕落したことも加えられる)桐生が1人の少女のために戦うという作風で、所々見参のオリジナリティを入れつつも戦いに明け暮れつつ陰謀に迫る物語はかなり引き込まれる。
オープニングのZEEBRAのラップはオシャレだったけどエンディングのケツメイシは正直作品にあってない感じがすごい。ライフイズビューティフル自体は名曲なだけもったいない。
シナリオ面も序盤の桐生(武蔵)のだらしない感じや終盤の雑な展開には流石に擁護できない。特にラスボスは普通に小次郎でいいと思うのだが…なんで天海しばく流れを小次郎の後に持ってきたんだ?