★★★★☆ かっこいい女キャラの全てが凝縮されている
キルカ、キラレルカ
グレンラガンはロボットものだったがキルラキルは変身ヒロイン的な要素を含んだバトルもの。
服を纏ってバトルするという斬新な設定、意思を持った服とのバディ的な側面もあり、ユニークさが目を引く作品でもある。
スクールカースト制度という不良もの、学園ドラマに時折見られる世界観を前に出しており、段々と勢力図や対立構図が凄まじい速さで広がってゆき、目まぐるしくも熱い話が展開される。纏流子と満艦飾マコの関係性はとてもよく出来ており、2人の友情を感じられる描写が多々あって良いコンビだと感じた。鬼龍院皐月も威圧的ながら強い信念を持って行動しており、強さを感じさせられるいいキャラをしていた。その他ヌーディストビーチや四天王、襲学旅行での大阪の高校勢など敵キャラや脇役にもいいキャラが揃っており、個性と味のあるメンツで飽きを来させないのも評価点。
しかし、エロが売りでもないのにエロチズムを持たせるような描写は、謎の不快なあざとさを感じて少々不快になった。シリアスな展開でギャグを挟む箇所が多く、盛り上がりそうなところにギャグで茶を濁されて脱力することも多少あったので、そこは中島御大の味の濃すぎる部分が強く出ちゃってたなぁと。
また、バトルシーンが多い反面キャラは主要人物を深掘りするくらいしか出来ておらず、ガワのインパクト的な出落ちで終わっていた人物も少なくは無い。魅力的なキャラが揃っているのに勿体なくも感じた。
惜しい部分、至らない部分もあるがそれでも十分な良作だと思われる。